手作り服というもの

手作りの洋服・・・といって想像するのは、いかにも「手作り」というものらしい。
人に聞いたり話をすると、そういうイメージなのだそう。
いわゆる直線縫いのナチュラル系な感じの洋服。
それは多分、イージーパンツだったりちょっとゆったりめのブラウス・・・といったところだろう。

手作りといってまず思う事は「ぬくもり」だろうか。
以前布小物を作っていたときは、それを表現するのは案外易しい事だった。
小さく刺繍をしてみたり、ビーズを縫い付けてみたり、毛糸で縁編みをしてみたり・・・
でも、洋服となるとそうもいかない。
着心地とかシルエットとかっていうものが重視されるし、お洗濯に手間がかかってはいけない。プラス外に着て行って恥ずかしくないものでなくてはならない。（あ、これは持論）

そうなるとどこに「手作り」をする必要性というかを見いだせばいいのだろうと
いつもいつも考える。
kiwaのオーナーさんも、工場発注は殆どせず、デザインから縫製までをこなす
いわゆる職人。彼女はデザイナーであるけれど。
私も一応étofferのデザイナーであるけれど、職人でありたい。
だから手作りをし続ける。
でもその温かみは？手作りの良さは？
どんな風に表現されたらいいものなのか・・・

工場生産との違い、既製服との違いは？？？
そうやって自問自答する日々・・・


このジャケットは、kiwaさんにスカウトしていただくきっかけになった作品。
今日、タマタカのJESSでコンパクトで可愛らしいシンプルなテーラードジャケットを発見。また作ってみたいなあ・・・と思いました・・・＾＾